今年20周年を迎えたヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルの総支配人を務める 十楚(じゅうそ)晃昌(みつあき)さん 56歳
「みらい」をつなぐ航海へ
○…ヨットの帆を模した外観が、MM地区のシンボルとなっている同ホテル。開業時は周りに建物がなく、外観の珍しさから連日多くの見物客が押し寄せた。料飲部の次長として第一線でレストランの対応に追われた日々を「ロビーがまるで満員電車のような光景でした」と懐かしみながら微笑む。そんなホテル周辺の風景はすっかり変わったが「当時も今も変わらず支えてくださるのは地元のお客様。これからも地元の皆様の憩いと安らぎのホテルであり続けたい」。
○…ヒルトン大阪を経て同ホテルへ。その後も横浜を拠点に系列ホテルで開業やリブランドを総支配人として手がけるなど各地で采配を振るった。一流のホテルサービスとは何であるかを追求し、仕事においては「プロに徹せ」と一切の妥協を許さない。照れ隠しか「健康のための散歩」と称しながら1日中館内を回って、ゲストの様子はもちろん、鋭い洞察力で従業員の動きにも目を配り、叱咤激励する毎日。厳しさの裏にある優しさが見え隠れする。
○…大阪出身。戸塚区在住。「久々に横浜に帰ってきたら戸塚駅前の商店街がビルに変わっていて驚いた。あの下町の風情が好きだったんだけどな」。近代的なMM地区と山手などクラシカルな雰囲気をもつエリアが共存しているところが横浜の魅力だという。「大きな空やゆったりとした海、街の夜景。この3つのコントラストを楽しめる都市は他にはないですね」。
○…パシフィコ横浜に隣接するホテルとして公共性の高さは常に意識している。昨年はAPECを経験し、ホテルとして確かな成長を実感した。「世界からの観光客や企業、国際会議の誘致を含めて横浜はもっと発展できるはず。周辺施設や街と連携をとりながら、ホテルとしてその一助が担えれば」。一大観光都市として成熟しつつあるみなとみらいの未来をグローバルな視点で見据え、新たな航海の舵をとる。
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