50周年を迎えた横浜文化体育館の館長 遠藤 勝己さん 緑区在住 49歳
「スポーツの喜び多くの人に」
◯…50周年を迎えた横浜文化体育館の館長を、4月から務める。「これまで施設に関わり、繋いできてくれた人の思いを強く感じています。この歴史を活かして、横浜のスポーツ、文化の拠点としてより市民に親しまれる存在にしていきたい」。自らも50歳を迎える年での就任に「縁を感じますね」と笑みを浮かべる。
◯…緑区出身。中学から軟式テニスを始め、高校、大学でも選手として活躍した。大学卒業後は高校教師に。赴任した学校は「校庭をバイクが走り回り、トイレのドアが上から落ちてきたこともありました」という当時流行のドラマ『スクールウォーズ』を地で行く世界。「すごく苦労しました」と苦笑しながら「『やんちゃ』をする生徒たちも、どこかにかまってほしい、寂しい気持ちがあるのだと気づきました。彼らと向き合うことで得ることも多かった」と振り返る。その後、(財)横浜市スポーツ振興事業団(現・公益財団法人横浜市体育協会)へ。各区のスポーツセンターで、体操などのインストラクターとして活躍した。
◯…ここ数年間、携わってきたのが総合型地域スポーツクラブを通じた生涯スポーツの振興だ。地域に密着しながら、幅広い世代の人が多種目に親しむことができるこの仕組みは、ヨーロッパでは根付いているが、日本ではまだ端緒に着いたばかり。「スポーツは健康な体づくりだけでなく、絆づくりにも役立つ。多くの人が楽しめる環境を作りたい」。徐々にだがその手応えもつかんでいる。
◯…家族は妻と母。「実は自分自身が最近運動不足だったのでスポーツクラブに通いだしました」と笑う。スポーツの一番の魅力は?そう尋ねると「成績としての成功は一握りの人しか手にできないかもしれない。けれど夢や目標を持ち、努力する過程には必ず得るものがある。それを一人でも多くの人に感じてほしい」。もちろん「文体」もその役割の一翼を担うつもりだ。
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