中区の本牧山頂公園の「里山あそび場」に溜めた雨水を遊びや農作業に利用できる「雨だれデッキ」が完成し、7月21日にセレモニーが行われた。地元有志が市の助成を受けて整備したもので、親子や地域住民の新たな交流の場として期待されている。
「雨だれデッキ」は本牧山頂公園の「里山あそび場」に整備された。パーゴラ(木棚)の下に雨水貯留槽が設置され、溜めた雨水は手押しポンプで汲み上げられ、農具の洗い場や、水路を通って「どろんこの庭」(整備中)に続き、子どもたちの遊び場流れる仕組み。
このデッキを整備したのは、地元の市民団体らでつくる「本牧山頂公園和田山地区地域連絡会」(黒柳市枝代表)。市の「市民まち普請事業」にも認定され、助成を受けて整備が進められてきた。黒柳さんは「雨水を有効活用することで、子どもたちに雨が自然の恵みだということや、水の循環の仕組みを感じてもらいたかった」と設置の経緯を語る。
「里山あそび場」は「子どもたちに自然の遊び場を」と同団体が4年前から同園和田山地区の原っぱ部分を活用して広場や菜園、農園などを作ってきた場所。参加者らは「今の子どもたちは野原などで遊ぶ場がない。昔は自然の中で草木の匂いを感じたり、自分たちで遊び方を考え、感性を養ってきた。ここをそんな場所にできたら」と草むしりや開墾に取り組んでいる。
今後は耕した農園の収穫や「お月見会」、親子の外遊び支援など、季節に合わせたイベントを実施。草刈りや遊び場つくりのボランティアも募集している。問合せは事務局田村さん【電話】045・622・3695へ。
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