-まずは昨年1年間を振り返って下さい。
「寿町で約50年ぶりと言われる道路工事が始まり、インフラの老朽化対策のきっかけとなったことや、生活保護申請が全国で200万件を突破するなか、中区が以前から取り組んできた生活訓練・社会訓練・技能訓練を組み合わせた就労支援がマスコミ等から注目を集めたことが印象に残っています。7月に住民基本台帳への外国人の登録が始まりましたが、外国籍市民の多い中区として以前から準備を進めてきましたので、スムーズに対応することができました。そのほかダンス・ダンス・ダンスなどの各種イベントや、JFLに昇格したサッカークラブYSCCが6位と躍進したことは明るい話題でした」
-防災面の取り組みは。
「まず全132町内会に職員が出向いて出前講座を開催し、防災意識の向上を図っています。昨年9月には初めて津波を想定した訓練を実施しましたがエリア内の市民に一斉メールを送るなど実践的な内容で、こうした訓練を重ねる必要性を痛感しました。また昨年3月には災害発生時に区民の皆さんに迅速な情報提供を行うために、印刷会社2社と新聞配送業者1社と協定を結んだほか、6月には区庁舎が使用できない場合を想定してNTT東日本神奈川支店と施設使用に関する協定を締結するなど、対策を着実に進めています」
-今年の重点的な取り組みを教えて下さい。
「身体、知的、精神の3障害がある方が利用する一体型施設『みはらしポンテ』が、新山下に3月にオープンする予定ですので、準備を進めています。同じく3月にみなとみらい線が西武、東武鉄道と接続し埼玉、栃木などからのアクセスが向上します。地元には来街者の増加に期待があるので、区としても一緒に盛り上げていきます。また現在の開港記念会館のある場所に岡倉天心が生まれて、150周年になります。天心は原三溪とのつながりが深いので、三溪園などと共同で企画を考えていきます。そのほかアフリカ開発会議に合わせた催しも考えています」
-今年の抱負を。
「防災や町内美化などの課題解決に一体となって取り組もうという機運が多くの地域で出てきています。区としてはこれらを結びつけ、サポートすることでより安心と活力のあるまちにしていきたいと思います」
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