23日に行われる「西区街の名人・達人まつり」の実行委員長を務める 高野 圭子さん 西区南軽井沢在住 53歳
趣味が高じて街おこし
○…江戸紙切りや紙芝居に子どもたちが目をきらきらさせて覗き込む。そんな伝統芸能や数ある名人芸を楽しめる「西区名人・達人まつり」の実行委員長を務める。「代表とか実行委員長とか、私の肩書は名ばかりで、実際は皆さんにおんぶに抱っこでお世話になっています」。時折柔らかな笑顔を見せながらしとやかに話す語り口が印象的だ。
○…昨年から「名(めい)・達(たつ)の会」代表を務める。同会発足のきっかけとなった「西区街の名人・達人」は西区が生涯学習ボランティアとして区内から一芸に秀でた人々を集めた団体。「名・達の会」は同団体や市民活動の有志が集まり、行政から独立して街の活性化を目指して2010年に発足した。祭り以外にも商店街と協力してプロレス興行を行うなど、年々活動の幅を広げている。「独立したことで自由度は増しましたが、予算の確保など新たな課題もいっぱいです」。今は祭りの準備に加えて、来年度に民間の助成金を獲得しようと、申請書類の作成に追われる日々を送る。
○…南区で生まれ育ち、結婚を機に西区に移り住んだ。「こっちに来たときに知り合いがいなくて、友人づくりのきっかけになればと思って」。区報で見かけた名人・達人の募集を見て思わず応募した。登録する特技は趣味で続けてきたトールペイント。現在は藤棚地区センターや自宅周辺で教室も開き、街や商店街で声を掛けてくれる人も増えた。「人の輪がどんどん広がっていくのが嬉しい。自分や会の活動が地道でも少しずつ進んでいるのかな」
○…「実は頑固な性格で、家では主人に『男みたいだ』って言われています」と苦笑い。口は出さずイベントにはいつも顔を出してくれる夫。「応援してくれて助かっています。代表の任期はあと1年。精一杯務めて、その後は少しゆっくりできたら。あ、でも実は来年に向けていろいろ話が進んでいます…」。名人の出番はまだまだ終わらない。
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