大岡川桜まつりを前に、落書き消し活動を企画した 住吉 国男さん 保土ヶ谷区在住 62歳
人をつなぐ情熱の持ち主
○…今年2月に初黄・日ノ出町地区で急増した落書き被害。4月の大岡川桜まつりを目前に、まちの美化を進めようと地域住民とともに清掃活動を企画、その陣頭指揮を執った。「アートによるまちづくり」を目指すNPO法人黄金町エリアマネジメントセンターの事務局次長を務める。
○…京急線沿いの違法営業店が約250店舗に膨れ上がったのは2004年。まちは分断され、生活環境の悪化に住民からは悲鳴があがった。たまりかねた2町内会が手を握り、行政と警察への働き掛けを開始。その時、市の担当者だったことが黄金町との付き合いの始まりだ。
○…05年1月には県警による違法営業の一斉取締りが決行され安全が訪れたまちに、次に必要となったのは魅力づくり。07年、専属部署の初代係長として地域・警察・行政のスクラム強化に奔走した。これまで違法営業店として使用されてきた物件の借り上げ交渉を担当するなど、行政の顔として同地区浄化に汗を流す。08年には、内外に魅力あるまちづくりを印象付けた「黄金町バザール」を開催。翌年には、地域住民らによりNPO法人が設立され、バザールは今秋で6回目を迎える。
○…もともと事務系にも関わらず、建築や道路など技術畑を歩んできた。行政マンとして培った幅広い人脈は今も大いに役立っているという。「お酒は好き。今日も行きますよ」と笑った。現役時代は、バレーボールからウェイトリフティングと、今でも体力に自信をみせる。自転車も大好きで定年後には出身地の青森県まで本州縦走も。「多趣味なんです」と、落款づくりもキャリアは長い。
○…地域住民の情熱があるからこそ「このまちづくりのモデル・方式を広げていきたい」と語る。生活環境が改善したことに満足せず、地域の人が誇れるまちにするためにも「今後も尽力する気持ちです」と黄金町への眼差しは温かい。
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