舞台生活25周年で初座長として横浜にぎわい座で記念公演を行う 永島 さくらさん 中区打越在住
舞台に魅せられた人生
○…「生まれ育った横浜での上演に緊張感でいっぱいですが、これまでお世話になった方々への感謝の気持ちを込めて精一杯演じたいと思います」。凛とした表情と語り口で記念公演への意気込みを語る。普段は都内や横浜で芝居やミュージカル、踊りなど舞台を中心に活動。今回は舞台生活25周年を記念して『華みせばや〜富貴楼お倉』を上演。フリーのため専属のスタッフはおらず、仲間に頼りながら稽古場探しやチケット販売など、稽古と同時並行で公演の準備も自ら行う。
○…中区打越で生まれ育ち、市立石川小学校、富士見中学校に通った。小さい頃から人前で歌ったり、踊ったりするのが好きで、それを見ていた母親が幼稚園時代に子役オーディションに応募。見事合格し、TBSの「水戸黄門」でデビューを果たした。その後もテレビを中心に活動していたが、たまたま声を掛けられて舞台に出演。幼少期から宝塚にも憧れていた少女は「テレビとは違う、観客の目の前で演じる緊張感と高揚感」に一気に魅せられた。
○…今でも忘れられない舞台がある。花道で一人で演じたシリアスなシーン。静まり返る会場の観客の視線や照明が自分ひとりに集中するのを感じ、「ぞくっとするほど気持ちよかった。その時に自分は舞台女優でやっていくと決めた」。舞台の転換中に転んで足の爪が剥がれる怪我をしたときも気付いたのは公演終了後。真っ赤に染まった履物を見て「私も少しは女優が板についてきたかな」と痛みながらも自然と笑みがこぼれたと話す。
○…プライベートでは最多で13匹の猫を飼っていた無類の愛猫家。猫の話になると女優の顔とは少し違った愛しさに溢れた笑顔を見せる。まだ女優業だけでは難しい面もあるが、将来は自分の一座を持つのが夢で、今回の舞台はその一歩。「女優としてはまだまだこれから。死ぬなら舞台の上」。生粋の女優の晴れ舞台の幕が間もなく上がる。
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