中区山下町の市立みなと総合高校の地球科学部が8月29日、近隣の元街小学校で2年目となる天体の授業を行った。今年は初の試みとして高校生が考案した手作りプラネタリウムにも挑戦し、子どもたちは「上手にできた。家で上映してみたい」と目を輝かせていた。
今回の企画は、児童と年齢が近い高校生が授業を行うことで、より宇宙への興味を深めてほしいと高校1、2年生9人が所属する同部が企画したもの。
1学期に理科の授業で天文分野を学んだ元街小の4年生約90人を対象に、画用紙を使ったプラネタリウム作りの授業と、移動式ドームによる天体投影をクラスごとに行った。
当日は高校生が講師となり、画用紙で手のひらサイズのプラネタリウムを製作。これは懐中電灯などの光を下から当てると天井に星が現れる仕組みで、製作キットも部員たちの手作り。高校生にアドバイスをもらいながら工作を終えた児童たちは、「最初は不安だったけど、上手にできた」「家でも試してみたいと思った」と感想を話していた。
また移動式プラネタリウムの上映では、天体投影機を空気で膨らませた直径約4mの移動式ドームに持ち込んだ。夏の大三角や北極星の探し方などを部員が約30分かけて丁寧に解説した。頭上に約1千個の星が映し出されると、横浜では見られない星空に児童たちは歓声と拍手を送っていた。
準備に3カ月
同部は一昨年に同好会として発足し、昨年4月に部に承認されたばかり。生徒たちは今回の企画のために6月頃からアイデアを出し合い、キット作りをはじめ解説の練習などを放課後や夏休みに集まって行ってきた。部長の井出航平くん(2年)は「小学生でも理解しやすいように説明文を短くしたり、易しい言葉を使うように気を付けました。自分自身の復習やプレゼンテーションの良い機会になったと思う」と語った。
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