公益財団法人化された横浜カントリー&アスレティッククラブの理事長を務める イシュ・チュガニさん 中区豆口台在住 62歳
クラブに企業経営手腕を
○…中区矢口台の住宅街の一角に広がる広大な敷地。国際試合も行われるグラウンドやテニスコート、プールにレストランまで備えるスポーツクラブ「横浜カントリー&アスレティッククラブ」(通称・YC&AC)が2月に公益社団法人に認定された。昨年4月からクラブ理事長を務める。「146年の歴史を大切に、今後もスポーツ振興や国際交流、赤十字活動など、地元や横浜、そして日本の役に立つ活動を進めていきたい」と熱い眼差しで語る。
○…インド出身で来日して40年。学生時代にテレビで大阪万博のニュースを見て「いつか日本に行ってみたい」と思っていたところ、就職した会社で日本に転勤の辞令。「運命だと感じたね」。横浜で貿易関係の仕事に携わり、1986年に独立。中区山下町で電気製品の輸出や日本企業のインド進出を手助けする会社を経営する。「最初に来たのは1月で日本の寒さにびっくりしたよ。でも横浜は本当に過ごしやすいところ。素晴らしい友人にも沢山めぐりあえた」
○…東日本大震災では、発災直後から友人らとボランティアで15回にわたり被災地を訪れ、カレーの炊き出しや生活用品を提供。世界中の友人から寄付も集まり、昨年9月には岩手県遠野市で「移動手段が足りない」という悩みを聞き、車2台を寄贈した。「インドの格言で『困っている人を助ける喜びは受ける人の10倍』という言葉があります。困ったときはお互い様。今後も現地の要望に応じた支援を続けてきたい」
○…子どもたちは独立し、今は妻と2人で暮らす。毎週末クラブでビリヤードやボーリング、卓球で汗を流す。仕事の合間を縫って平日もクラブに顔を出してスタッフと交流を深める。「この施設ができることはまだまだある。公益財団の名に恥じぬようスピードと経営感覚をもって運営したい。日本の皆さんにもオープンな施設なのでぜひ気軽に立ち寄ってもらえたら」
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