第26回神奈川県名菓展「菓子コンクール」一般名菓の部で奨励賞を受賞した 古屋 博幸さん 西区中央在住 41歳
藤棚発スイーツを全国に
○…西区藤棚一番街で洋菓子店「ふらんすやま」を営む。同店で人気のスイーツ「ふらんすやまポテト」がこのほど、県内の魅力ある菓子を発掘する第26回神奈川県名菓展「菓子コンクール」一般の部で奨励賞を受賞。「先代から20年以上続く品が評価されて嬉しい。時代に合わせて改良を加えているので、未だに完成していないのが一番のこだわりです」と笑う。
○…昨年、洋食のナポリタンを再現した「ナポリタンケーキ」を開発し、テレビ等で評判を呼んだ。藤棚本店、保土ケ谷店に次ぐ3店舗目を昨年6月にみなとみらいの商業施設に開店。好調さを感じさせるが、「プレッシャーに追われる毎日。ものづくりに終わりはない。日々試行錯誤です」と毎朝7時半から工場に立つ。
○…藤棚で生まれ育つ。現在会長を務める創業者の父から店を継いだのが昨年5月。小さい頃から美味しいケーキを食べていたと思いきや、「小学生の頃は生クリームが苦手だった」と意外な過去も。学生時代は父とは違う道に進むことも考えたが、25歳の時に「店を守っていきたい」と決意。菓子づくり経験が全く無いなかでふらんすやまに入り、関西の有名洋菓子店などでも修行を積んだ。手作りにこだわり、店のブランドを守りながら自分の味を追い求める。「日本人にあった優しい味を大切にしていきたい。地域で愛される店をめざし、藤棚発のお菓子を全国に届けられたら」
○…「美味しさだけでなく、楽しさを届けるのが洋菓子の魅力」と、料理人とのコラボレーションなど既存の枠にとらわれない企画が数多く進行中。最近は4人の愛娘とゆっくり過ごす時間がなく寂しさも感じるが、「常にちょっと背伸びしているくらいが自分や会社の成長につながる。同じことばかりだと飽きやすい性格なのかな」と照れ笑い。いつか誰も見たことのないようなお菓子を作りたい―。頭の中は夢とアイデアでいっぱいだ。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|