横浜みなと博物館を運営する(公財)帆船日本丸記念財団の会長を務める 金近 忠彦さん 神奈川区在住 68歳
横浜港の発展見守る
○…1989年3月に開館し、リニューアルなどを経て25周年を迎えた横浜みなと博物館。同館を運営する財団の会長として「様々なイベントを開催し、おもてなしの心でたくさんの方をお迎えしたい」と意気込む。同じ敷地に、海に浮かんだまま展示されている帆船日本丸も来年で公開30年。「船はみんなが一致団結しないと動かせない。協力し合う大切さも伝えられたら」
〇…大学の土木工学科で街づくりを学んだ後、横浜市へ。道路局に配属された。その頃から鶴見区や神奈川区など横浜沿岸部の開発に携わり、横浜港との関わりも多かったという。「今では横浜公園まで伸びている高速横羽線も当時は東神奈川までしかなくて、景観を壊さないようにどう建設するかが課題だった」と感慨深げに振り返る。またベイブリッジの建設にも尽力。15年程前には港湾局長も務め、赤レンガ倉庫や汽車道などの整備を行った。「建設に関わった道路や施設をみると、一つひとつの思い出がよみがえりますね」と言葉に熱がこもる。
〇…出身は山口県。「瀬戸内海に面した港町でね、子どもの頃から釣りをしたり、中学生の頃は沖合いの船まで遠泳してましたよ」と顔をほころばせて語る。将来は港に関わる仕事に就きたいと思い、自然と日本最大の港町、横浜へ。「神戸とも迷ったけれど、どうせなら遠くに、と思って」と笑う。現在は妻と二人暮らし。子どもや孫と一緒にみなとみらいに遊びに来ることもしばしばだという。季節ごとには山口へ帰り、実家の日本庭園いじりに勤しむという。低い木なら剪定もお手の物で、ちょっとした街づくり気分だ。
〇…4月19日からは開館25周年の記念展が始まる。また外国人観光客のための館内整備やスタッフの語学力向上にも力を入れていく。「これだけ港の資料が揃った施設は他にありません。ぜひ景観とともに楽しんでください」
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