八重桜の名所として知られる中区の関内桜通りに、既存の街路灯に代わりLED街路灯18基がこのほど設置された。新しい街路灯には、横浜マイスターに認定されているステンドグラス作家、平山健雄さんによる桜をイメージした作品が使用されており、関内の新たなシンボルの誕生となった。
街路灯の新設は「関内桜通り振興会」(秋山修一会長)が数年前から構想してきたもの。同振興会によると「もともと街路灯はあったが、古くて夜は暗かった」という。桜通りの活性や防犯のため、昨年9月に国の商店街まちづくり事業の助成を得て、実現した。総工費は約1900万円で、そのうち約1200万円が補助された。
新しい街路灯は高さ3mで、上部のLEDライトを囲うように、三面にステンドグラスが取り付けられている。設計は関内エリアの活性化に取り組む「関内まちづくり振興会」メンバーの建築士、佐久間衛さんが担当。また同じく「関内まちづくり」のメンバーでステンドグラスを手掛けた平山さんは「桜をイメージした模様で、色はピンクや黄色など暖色系を取り入れました。3面それぞれの高さをずらしているので、歩きながら変化する光の表情を楽しめます」と語った。
設置工事は今年3月に行われ、既存の街路灯18基と入れ替えられた。暗くなると点灯するタイマー式。関係者は「まだ明るさが足りないところもあるので、追加の補助が得られればさらに街路灯を増やしていきたい」と話している。
点灯式に区長ら
新しい街路灯の設置を記念し、4月15日に横浜メディアセンター前で点灯式が行われた=写真。
八重桜の開花時期に合わせて行われたこのイベントには、三上章彦中区長をはじめ、市都市整備局の平原敏英局長らが出席。平山さんと佐久間さんへの感謝状贈呈や、設置を祝った鏡割りなどが行われた後、手動のスイッチで街路灯を点灯。合図とともに光が灯ると、拍手が沸き起こった。
秋山会長は「様々な方の協力で、横浜の文化を象徴するステンドグラスと、新しい技術であるLEDを取り入れた街路灯を設置できた。桜通りのシンボルにしていきたい」と話していた。
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