中区・西区で一斉清掃を行った「美しい港町横濱をつくる会」会長を務める 鈴木 一男さん 西区御所山町在住 71歳
清掃の奥深さに学ぶ
○…「横浜を世界一きれいな港町に」。その合言葉のもと中区や西区の企業有志が会社周辺や地域の一斉清掃を行う「美しい港町横濱をつくる会」の会長を昨年から務める。開港150周年を契機に、横浜菓子「ありあけ」の藤木久三会長らと「将来に残る活動を」と4年前に発足。会員企業69社。年2回の一斉清掃も年々参加者が倍増し、今年は約700人が参加した。「会社内外の清掃などは毎日のことだし、無理に参加企業を増やすつもりはない。趣旨に賛同して協力してくれる方が増えたら」と話す。
○…中区宮川町に本社を構えるユニフォームの企画製造販売会社「株式会社ダイイチ」の代表取締役社長。父親が63年前に創業し、21年前に受け継いだ。会の清掃活動に参加するようになり、同社もそれまで月1回だった会社周辺の清掃を毎週化。社内トイレの清掃なども業者任せから自分たちでやるようになり、社長自らも当番表に名を連ねる。「清掃がこれほど奥深いものとは思わなかった。『清掃に学ぶ』が会の教えだが、自分も社員も大きく変わった」と熱く語る。備品整理の意識や日々の気づきのほか、経営や業績にも好影響をもたらしている。
○…西区御所山町生まれ。3歳から空襲を逃れて千葉に疎開。小学4年時に本町小へ転入。中学・高校は関東学院。「当時は礼拝が苦手でね」と苦笑いするが、卒業後も聖書の教えが頭の片隅にあり「人になれ 奉仕せよ」という校訓が今の経営やボランティア活動などに「知らず知らず入ってきているのかな」と語る。
○…4人の子どもは独立し、妻と御所山で暮らす。旅行が趣味で、学生時代の”貧乏旅行”に始まり、世界一周やシルクロード横断、最近は数回に分けて旧東海道や中山道を歩くのが楽しみだという。「経営も人生も欲張りすぎないことが大切。自分だけでなく相手も幸せになる生き方をしたい」。ここにも奉仕の精神がしっかり根付いている。
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