横浜市で6月観測史上最多雨量を記録した6日の大雨の影響で翌7日、中区根岸台で崖崩れが発生、中区役所や中土木事務所などが対応に追われた。中区では豪雨や崖の様子に注意を促すとともに、「土砂災害防止月間」に合わせ6月19日と23日に今回の崖崩れ現場を含めた危険個所の点検を行う。
崖崩れは根岸旭台から白滝不動尊に向かう不動坂で発生し、規模は幅8m、奥行き2m、深さ3m。崖崩れによる土砂流出は無かったものの、落石防止のための防護柵が道路側にせり出したため、その復旧工事期間の14日まで現場沿いの道路約600mが全面通行止めとなった。
今回の対応として、中土木事務所は新たな防護柵を設置。また今後の降水による被害を防ぐため、ビニールシートでの保護なども行った。区地域防災支援担当者は「中区の南部は傾斜地が多いため、崖から石が落下するなど異変を感じたらすぐに区役所や消防署に通報を」と呼び掛けている。
中区では4年前から傾斜地の多い石川町や山手、本牧など広範囲にわたって点在する計131カ所を土砂災害警戒区域に指定。区域内の防護柵整備や危険の周知を行ってきた。また土砂災害が発生した際には、避難勧告の発令とともに、地区センターなど公的施設を避難場所として開放する。
全国的に6月は「土砂災害防止月間」。中区でも19日と23日に、過去に土砂災害が発生したエリアなど危険箇所を中心に点検を実施する予定で、担当者は「今回の崖崩れの場所を含め、しっかりと確認を行いたい」と話した。
西区には59カ所
西区では野毛山など59カ所が警戒区域に指定されている。また昨年10月の土砂災害をうけ、調理場や宿泊設備が整った区内の福祉施設と今年1月に協定を締結。局地的災害の避難場所として提供が可能になった。
土砂災害警戒区域は各区役所のホームページなどで確認できる。
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