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中区・西区版 公開:2014年7月31日 エリアトップへ

若者と高齢者の交流をめざし、関内地区社会福祉協議会の理事に就任した 藤田 和宏さん 港北区在住 42歳

公開:2014年7月31日

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生徒と本気でぶつかる

 ○…広域通信制・単位制高校、松陰高等学校横浜関内学習センターのセンター長を務める。今回、若者と高齢者の交流促進をめざし、関内地区社協と協定を締結。そのきっかけとなったのは東日本大震災。茨城で被災し、近隣の学校の体育館で4日間の避難生活を経験。明かりも暖もない生活を助けてくれたのは地元の高齢者で、あっという間に火を起こし、寒い中でも新聞紙1枚で温かく過ごす生活の知恵に驚いた。「この知恵を今の子どもたちに伝えたい」と熱っぽく語る。

 ○…鶴見区で生まれ育つ。教師を目指したきっかけは中学時代の恩師。生徒を分け隔てなく褒めるときは褒め、叱るときは本気で叱る姿に憧れた。卒業式で「あなたを超える先生なる」と約束し再会を誓ったが、その人は数年後に他界。「亡くなった人との約束は破れないから守るしかない」と教師の道を目指す。

 ○…大学卒業後、公立高校の募集がほとんどなかったこともあり大検専門の予備校に就職。暴力沙汰など問題のある生徒も多かったが、「互いに本気でぶつかって理解しあえた」ことに魅力を感じ、その後、通信制高校の教師として3千人を超える生徒を見守り続けてきた。「もちろん裏切られることはある。でもいつか分かってくれる。その可能性を信じるのが我々の仕事」と言い切る。

 ○…中学から始めたラグビーが今も趣味で、月に2回は被災地に出向いて子どもたちにラグビー教室を開く。中学2年になる娘の子育てはほぼ妻任せで「『たまには自分の子どももしっかり見てよ』と怒られてばかり」と苦笑い。今後の目標は、通信制に通う生徒たちに誇りを持たせること。「通信制というと不登校とか引きこもりのイメージを持たれるが、実は通信制だからこそ夢を叶える仕組みがある。社会に出た時に自分で考え、意見を言える子どもたちを育てたい」。生徒と本気で向き合う姿が金八先生のようだった。

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