8月1日に開幕した「黄金町バザール2014」のゲストキュレーターを務める 原 万希子さん バンクーバー在住 47歳
現代アートに魅せられ
○…「ヨコハマトリエンナーレ」との3度目の併催となった『黄金町バザール』。6回目を迎える今回のコンセプト企画者である「キュレーター」として、出品する国内外のアーティストが活動しやすい環境整備に尽力する。
○…テーマは「仮想のコミュニティ・アジア」。出品するアーティスト38組の内、アジア9都市(東京都・宮城県・台北・ジョグジャカルタ・チェンマイ・マニラ・ホーチミン・泉州市・光州広域市)から13組が参加する。「負の歴史を持つ黄金町を、もっとも効率のわるい『アート』で街おこしをしている。これが海外の人から見るととてもユニークに映る」と、小規模でありながら地域と協力したこの取り組みは、海外から高く評価されているという。
○…東京都出身。父は東京藝術大学工芸科の教授で母は院展の日本画家と、芸術一家で育つ。一度は日本の大学に進学するも、カナダの美術展に深くかかわるようになり、アートの道を進むべく太平洋を渡った。「多民族国家における現代アートは、日本のそれとは大きく異なり衝撃を受けた」と当時を振り返る。カナダの美術大学を卒業し「インディペンデント・キュレーター」として活動、2007年から13年まで、「バンクーバー国際アジアコンテンポラリーアートセンター」のキュレーターを務めるなど、海外を中心に活躍する。
○…料理が大好き。「サラダがマイブーム」と笑った。駆け出しの頃は仕事に没頭しすぎて体を壊したこともあり、今では「オン・オフの切り替えは早いですよ」とプライベートを大切にする。バザール開催にあたり、カナダ人の夫も連れてきた。「手伝ってもらえるのは心強いですね」
○…現代アートは「関心のあることを共有していく仕組みの様な物」と説明。バザール開催にあたり「偏見を持たずに、生まれ変わった黄金町をまずは訪れて欲しい」と語った。
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