保育所や障害児通所支援などの機能を持つ複合施設が、西区浜松町33番に整備されることがこのほど決定した。政令指定都市としては初めて。市有地(452・38平方メートル)を活用し、運営事業者が地上5階建ての施設を整備、2015年4月開所をめざす。
多機能・一貫支援めざす
横浜市では、保育所の待機児童対策とともに、乳幼児期から学齢期までの「切れ目のない子育て支援」を進めており、その方針を受け西区が市有地を活用した複合施設整備を計画した。
整備される施設には、「認可保育所」(90人)「放課後児童クラブ」(30人)と、就学前後の障害児をサポートする「児童発達支援」(10人)「放課後等デイサービス」(10人)の4施設を併設する。
西区は4月28日から3週間、施設の整備および運営を行う事業者を公募。区内を中心に認可保育所などを運営するNPO法人「ムーミンの会」=西区久保町22の4=(中川節男理事長)の1団体から応募があり、選考委員会で協議の結果、同法人に決定した。
ムーミンの会は認可保育所(2園)のほか、横浜保育室・放課後児童クラブ・児童発達支援・放課後等デイサービスを市内で運営している。その内の一つ、認可保育所「あそびの杜保育園」園長で、今回の複合施設整備に向けた中心メンバーの一人、相馬範子さんは「いずれの施設も徒歩圏内ですが、子どもたちが一緒になれる場がなかった」と話す。複合施設については「色々な価値観の人と互いに理解し合うことが大切だと考えています。スタッフも含めみんなが互いに学び合える貴重な場にしていきたい」と整備に向けて意気込みを語った。
活用する市有地は、7月まで市交通局の外郭団体、横浜交通開発(株)が駐車場として利用していた。
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