衆議院議員総選挙の投開票が12月14日に行われた。前職と新人の3人が争った神奈川1区(中区、磯子区、金沢区)は、自民党の前職・松本純氏(64)が6度目の当選を決めた。また前職、新人の3人が争った神奈川2区(西区、南区、港南区)は、自民党の前職・菅義偉氏(66)が7度目の当選を決めた。中区の投票率は市内で唯一5割を下回る49・65%だった。
当確、8時8分
松本氏は投票締め切り直前の午後7時50分ごろ選挙事務所入りし、支持者とともに開票速報を見守った。8時8分、「当選確実」の一報が流れると、集まった支持者からは大きな歓声と拍手が沸き起こった。松本氏は「まずやるべきことは経済再生。その後、私が得意としている社会保障制度の改革に取り組んでいきたい」と話した。
金沢区選出の市会議員から、今回の国政選挙に転じた篠原氏。小選挙区では及ばなかったものの、日付の変わった午前1時頃、比例当選の一報を受けた。「地方議員経験者が国会議員になるのは、地域主権が叫ばれる中で大事なこと。言うべきことを言って、真のビジョンある町づくり国づくりを若い力で実行していきたい」と述べた。
前回衆院選に続く立候補となった共産党の新人・明石行夫氏(55)は「前回出馬した際とは違う反応があった。ぶれない所を強みに戦えた」と話した。
地元入り、3日間
第2次安倍政権発足以降、官房長官として首相を支えてきた菅氏。選挙期間中は、ほかの候補者の応援のため、北海道から福岡まで約50選挙区を回った。自身の選挙区で活動したのは公示日の2日と8、9日の計3日間だけだった。本人不在の間は市議や県議が駅頭などで支持を訴えた。
投票締切直後、テレビで全国最初に菅氏の当確が報じられた。本人はテレビ出演のため東京におり、蒔田駅そばの選挙事務所では家族や支持者らが当選を祝った。妻の真理子さんは「みなさんが心を一つにして応援してくれた結果。日本の未来を明るくできるようにしたい」と述べた。
共産党の三輪氏は消費増税反対などを訴えた。同党の県内18候補者中、最も多い票を獲得した。三輪氏は「原発や働き方の問題など、共産党への期待を感じた。今後も安倍政権の暴走阻止を訴えたい」と語った。
生活の党の岡本氏は公示直前の出馬表明で最後まで出遅れが響いた。「結果は残念だったが、野党再編は絶対に必要。今後もその思いを胸に活動していきたい」と話した。
中区投票率49・65%
県内全体の投票率は53・88%。1区は53・78%で前回から6・48ポイント下回り、県内18選挙区中9番目。中区は6・66ポイント減の49・65%で、県内で川崎区の48・14%に次いで低い投票率だった。
2区の投票率は53・36%で前回を5・88ポイント下回り、県内18選挙区中12番目。西区は52・64%で前回から5・92ポイント減となった。
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