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中区・西区版 公開:2015年2月12日 エリアトップへ

中区本牧 十二天緑地が開園 地域住民の願い5年越し

社会

公開:2015年2月12日

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歴史パネルも設置
歴史パネルも設置

 地域住民の心のより所として大切にされてきた中区本牧の「十二天の丘」が2月5日、市の史跡緑地として開園した。一度は売却話もあっただけに、みぞれ交じりの雨が降り注ぐなか、当日のお披露目会には自治町内会など関係者ら65人が出席し、5年越しとなる保全活動の結実を祝した。

 「本牧十二天緑地」(中区本牧十二天2の1)は、総面積約6700平方メートル。約1千平方メートルを広場ゾーン、約5700平方メートルは中区の貴重な保存樹林として周囲をフェンスで囲み立入禁止としている。中区内73番目の公園。

 昔、十二天が本牧地域の伝統行事「お馬流し」の出発地であったことから、広場ゾーンは、護岸風の石積みなどを設け海岸をイメージ。海原を模したグレーの舗装地の部分には、お馬流しの「舟型」ベンチも設置されている。また、園内には江戸時代後期から開港の幕末、明治、昭和の戦災・接収など十二天の歴史を解説する6枚のボードも並ぶ。

 お披露目会には、主催した中区連合町内会長連絡協議会の平山正晴会長をはじめ、地元の第四地区南部連合町内会の金子豊会長、また三上章彦中区長や市環境創造局の職員らも出席。閉会にあたり、歴史解説版に協力した鶴岡和彦さんが、かつて本牧を警護した鳥取藩士による漢詩を詩吟で聴かせる演出も。

 この緑地には、終戦まで本牧神社が鎮座していたが、戦後の米軍接収を受け神社は遷座している(仮遷座を経て現在は本牧和田)。接収解除後は国有地として保全されてきた。2010年に市が3分の1を取得、残りは市が国から無償で借り受けている。

 一度は売却話も。08年、国から市に用途予定の確認があったものの市は「当面の用途予定なし」と回答していた。住民が国の売却方針を知ったのは09年7月初旬で、同月末までに取得要望がなければ競売手続き入る状況だった。危機感を募らせた地元は連合町内会長協議会を通して市に要望書を提出、期限いっぱいで待ったが掛かった。

 当時、要望書作りに奔走した本牧二丁目南部町内会の石田良男会長(79)は「住民の力が行政を動かした」と振り返る。今後は「目の前の道路に横断歩道をつけるなど利用しやすい環境整備を行政に働きかけていきたい」と話している。
 

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