中区新山下の市立みなと赤十字病院が開院10周年を迎え、4月24日に記念式典が行われた。市立病院として当時全国で初めて指定管理者制度を適用して公設民営で開院。式典で四宮謙一院長は「次の10年を見据え、地域医療施設との共同体を作り上げていきたい」と抱負を述べた。
みなと赤十字病院は前身となる市立港湾病院の老朽化に伴い、瀬谷区にあった市小児アレルギーセンターとの一体的な再整備を目指して2005年4月に開院。
市が02年に設置した検討会で「運営は民営か公設民営が望ましい」との答申を受け、市は病院としては全国で初めて指定管理者制度を適用。根岸町で横浜赤十字病院を運営していた日本赤十字社が選ばれ、公設民営の病院として開院した。
病床数634床、36診療科。地域医療の中核として、救命救急センターやがん診療連携拠点病院にも指定。11年度には全国最多の1万2165台の救急車を受入れるなど、全国トップクラスの体制を築いている。また、赤十字病院の使命として東日本大震災では医療救護班等を派遣。ヘリポートや船着場も有し、災害拠点病院として災害時の訓練にも力を入れている。
四宮院長は式典で「日本の社会構造の変化に伴い、医療に求められるものも変化してくる。地域医療の発展のため、回復期や慢性期、在宅などの異なる機能を持つ医療施設と一つの医療共同体システムを作っていきたい」とあいさつ。同院内でも診療科を超えたチーム医療体制を構築し、治療の一層の充実化をめざしていきたいとしている。
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