本牧大里町町内会(神定(かんじょう)功会長)の会館がこのほど完成し、6月6日にはお披露目会が開かれた。会館の整備は、金銭面などで行政のサポートを受けるのが一般的だが、同町内会は物件選定から購入費の工面まですべて独自に行った。中区によると町内会単独での整備は稀なケースだという。
町内会館は、敷地面積約120平方メートルで建物は2階建ての5LDK。以前からあった住宅をリフォームした。
850世帯ある本牧大里町町内会は、これまで会館がなく、整備を求める声が上がっていた。その要望を受け、2000年を過ぎたころに町内会メンバー10人で建設委員会を発足、候補物件を10軒ほどに絞ったが、いずれも金銭面で折り合わず実現に至らなかった。
今回、会館として整備した物件は、住居者が亡くなったのを境に6年ほど前から空き家になっていたという。今年2月、この物件が売りに出されていることが分かり、町内会として購入することを決断。積立金と銀行からの借り入れで購入に関わる3800万円を用意した。
昨年末に法人格
同町内会では、町内会が契約者となれるように一昨年の夏から法人格を持つ「認可地縁団体」の申請準備を進めてきた。2千人を超す全会員の同意や委任を得るため役員らが地域を回り書類をまとめ、昨年末に認可を受けることができた。
お披露目会で神定会長は「念願が叶いました」と満面の笑顔であいさつ。出席した三上章彦区長は「会議や高齢者サロン、子育て支援の取り組みなど、色々なことに活用できますね」と開館を祝っていた。
同町内会は4月現在で約850世帯、2413人。中区内131の自治会町内会で8番目の規模を持つ。
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