横浜市立東小学校(重田英明校長・児童数284人)が今年で110周年を迎えたことを記念して7月4日、100周年時に児童が手紙を託したタイムカプセルの開封セレモニーが行われた。当時の在校生や教員が参加し、思い出話に花を咲かせていた。
宝箱のような木箱のタイムカプセルには、「10年後のわたしへ」と題した当時の在校生約270人分の手紙がクラスごとにまとめて納められ、校舎内で大切に保管されてきた。
体育館で行われた開封セレモニーでは、在校生と卒業生、職員、保護者、また地域住民が見守る中、当時6年生だった公門悟志さん(22)が壇上でタイムカプセルをオープン、会場から大きな歓声があがった。その後、卒業生代表として會田尚貴さん(22)が、10年前に自分にあてて書いた手紙を披露。内容は「変わりありませんか」と質問する短いもので、會田さんは「当たり障りないですね」と苦笑いしていた。
当日は、毎年恒例のPTA主催イベント「子どもフェスティバル」が行われており、保護者や町内会などによる模擬店が並び、校舎内は大にぎわい。開封セレモニーは、そのイベントと合わせて行われた。タイムカプセルは地域住民と保護者、学校の職員からなる実行委員会のメンバーが企画したもので、90周年にも行われている。同校では110周年の今年もタイムカプセルを検討しているという。
重田校長は「10年前の6年生はいま、社会に出て間もない、またはそろそろ社会にでる年ごろ。当時の手紙を読んで時代の変化や社会の変化などを感じ、いまの自分を見つめ直してもらえたら」と話していた。
卒業生を代表して手紙を読んだ會田さんは「10年前と比べて自分が大きく変わったことに気づかされた」と語った。子どもフェスティバルを主催したPTAの三輪由香里会長は「地域の方々と先生と保護者に支えられてこのようなイベントが開催できる。この東小の良さをこれからも引き継いでいきたい」と話していた。
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