優勝トロフィーを手に喜ぶ依田さん
「芝の上のカーリング」とも評されるローンボウルズの日本選手権大会男子シングルの部でこのほど、中区のＹＣ＆ＡＣに所属する依田成史さん（73）が初優勝を果たし、日本一に輝いた。依田さんには来年オーストラリアで開かれる世界選手権の出場権が与えられる。
ローンボウルズ（通称ボウルズ）はイギリス発祥のスポーツでシェークスピアも愛好者だったとされている。重心が一方に偏った球を約30ｍ先のジャックと呼ばれる標的に向け転がし合う。障害者も健常者も老若男女がハンデなしに競えるスポーツとして世界中で親しまれ、日本にも１５００人ほどの競技人口がいる。
日本選手権には関東・関西の予選を勝ち上がった上位３人ずつと昨年の優勝者、招待選手を含めた10人が参加。10月11日に東京都立川市の国営昭和記念公園にあるコートで開かれた。
決勝では昨年も上位入賞した選手と対戦。試合は最終エンドまでもつれる接戦で、最後は相手のミスもあって10対８で初の栄冠を勝ち取った。ボウルズを始めて14年目の栄冠に「運がよかった」と謙遜する依田さん。「来年の世界選手権に向け、更に練習します」と意気込みを語った。
ＹＣ＆ＡＣで国際大会も
生涯スポーツとして日本での普及をめざすボウルズ。11月１日から３日には海外のチームを招きＹＣ＆ＡＣで「第４回ローンボウルズジャパンオープン国際大会」が開かれる。観戦無料。
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