「野毛のお不動さま」で親しまれている成田山横浜別院=西区宮崎町30=の新本堂がこのほど完成し、11月25日に本尊「不動明王」の入仏開眼法要が執り行われた。檀信徒ら約500人が参列し本尊に手を合わせた。境内全体の整備が完了する来年5月には落慶式を予定する。
野毛の同山開創145年を記念して建立された新本堂は、21mの高低差のある斜面に建つ3階建てで、野毛坂からつながる3階部分に本堂を安置。堂内は黄金色に輝き本尊を取り囲むように回廊がある。天井には水仙や菊、牡丹が施された天井画約400枚が並ぶ。
法要では安置された不動明王像を前に、大本山成田山新勝寺から招かれた岸田照泰僧正が護摩をたき、開眼。参列した僧侶の読経が堂内に響き渡っていた。
法要後の式典では、来賓を代表して野毛地区街づくり会の平出揚治会長と第一北部連合町内会の神田信男会長があいさつ。平出さんは「心穏やかで優しい気持ちを保つことができるのはお不動様のおかげ」と話し、新本堂の建立を祝った。神田さんは、手狭だった旧本堂と比較し「とても立派なお堂ができ地元の誇り」と話していた。
法要に参列した中区竹之丸の女性(80)は「何十年も毎月参拝に訪れています。新本堂の建立はありがたく、うれしい」と話した。
昨年10月の台風18号により、土砂崩れが発生し仮本堂が倒壊するなど被害が発生した同院。筒井照琢主監は「皆さまにご心配をおかけした。さらに精進していきたい」と話していた。
境内全体の整備が終了する来年5月の落慶式では、稚児行列を予定しており、参加を呼びかけている。
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