現存する日本最古のジャズ喫茶「ちぐさ」が11月29日、戦前・戦中・戦後の日本のジャズの歴史をまとめた書籍「日本のジャズは横浜から始まった」を発刊した。日本のジャズ文化の創造に貢献した多くのミュージシャンの貴重な記録が詰まった一冊として注目を集めている。
これは、日本ジャズの黎明(れいめい)期とその後を知るジャズ評論家の瀬川昌久さんが、横浜を中心にジャズの発展と普及に活躍する柴田浩一さんと今年2月から4月にかけて野毛で行った「ジャズ連続講義」の講義録を書籍化したもの。
ちぐさの創業者、故吉田衛の遺志を継いで優秀な新人を発掘・表彰するために2013年に創設した「ちぐさ賞」の審査委員長を務める瀬川さん。戦後70年を機に「日本のジャズ史を振り返る機会を」という想いで講義が実現。書籍化にあたっては、カップヌードルミュージアム館長の筒井之隆さんやちぐさ賞プロデューサーの福島俊彦さんが編集に携わった。
書籍は四六版で本文112ページ。「ジャズが日本に入ってきた頃」「戦時中の隠れジャズなど」「戦後のジャズ・ブームとちぐさの時代」など5章からなり、瀬川さんが復員船氷川丸で70年前に開催した慰問コンサートの思い出なども語られている。価格は1冊千円(税別)。販売はちぐさや市内ジャズスポットのほか、通販サイトでも取り扱いが始まる。
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