2016年の年頭にあたり、本紙では中区の三上章彦区長に、昨年の振り返りや今年の施策などを聞いた。三上区長は、来年の区制90周年に向けた準備の1年として、そこに全力で取り組む姿勢を示した。(聞き手/本紙・清田義知)
――まずは昨年の振り返りをお願いします。
「防災・減災と健康づくりを重点施策として取り組んできました。関係機関と連携した区初の多数遺体取扱訓練や、災害時のペット対策にも取り組みました。健康づくりに関しては、11月のウォーク&健康フェスティバル実施やラジオ体操の普及に取り組み、高齢者の健康増進啓発はある程度進んだと思います。その一方で、がん検診の受診率はまだまだ。引き続き啓発が必要です」
――その他、力を入れた施策はいかがでしょうか。
「韓国仁川広域市(職員交流)をはじめ沖縄県宜野湾市(少年野球)、岩手県釜石市(復興支援)、埼玉県飯能市(行政・市民間の相互交流)と都市間交流を図ってきました。また商店街の魅力アップ事業にも取り組んでいます。そして第3期(16〜20年度)『地域福祉保健計画』の策定作業も進めてきました。防犯や防災など広い意味での『まちづくり』の方針を示すもので、3月策定予定です」
――課題はいかがですか。
「地域包括ケアシステムの確立です。高齢社会に対応するためにも介護・医療・生活支援・予防・住まいを5本柱として、関係機関をネットワークでつなぎ、在宅で対応できる仕組みが求められています。空家対策や子どもの貧困対策、中区で顕著な放置自転車や交通マナー向上も課題です」
――今年の重点施策は。
「区制90周年に向けた仕込みの1年。昨年末に発足した実行委とともに全力で取り組む。一過性のイベントにせず、100周年につながるきっかけにしたい。また90周年をテコにさらなる区役所の機能強化を引き続き検討していきます」
――新年の抱負を。
「皆さまと力を合わせて安心・安全のまちづくりを進めていきたい。地元プロサッカーチームYSCCを強力に応援していきます」
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