サッカーJ3・YSCCの新監督に就任した 樋口 靖洋さん 金沢区在住 54歳
「主体性」育て躍進誓う
○…3月から始まるJ3新シーズンで巻き返しを図るYSCCに心強い新監督が就任した。これまで横浜F・マリノスなどJ1・2のクラブで指揮をとり、天皇杯優勝などJの舞台を熟知した名将だ。「ボールを奪いに出る守備からのコレクティブな攻撃」でゲームの主導権を握り、よりアグレッシブに、より主体的に戦うチームをコンセプトに掲げる。
○…過去には横浜FCでも監督を務め、市内のJリーグ3クラブ全てで指揮をとった監督は初となる。「よっぽど横浜に縁があるのかな」と笑みを浮かべながら、「自分を指導者として30年間育ててもらったこの横浜で再び指揮をとる機会を与えてもらえて幸せ。理想とするサッカーを選手たちと具現化していきたい」。YSCCの選手については「プロ契約ではなく仕事をしながらでも上を目指す姿勢など、ハングリーで真摯にサッカーに取り組む選手が多い。その良さを伸ばしながらチームとして成長していきたい」と熱く語る。
○…三重県出身で、サッカーの名門、四日市中央工業高校から日産自動車サッカー部へ。24歳で現役を引退し、当時の加茂周監督の勧めで指導者の道へ。中学時代の恩師の影響で教師になるのが夢だったこともあり、「素晴らしいきっかけを頂いた」と振り返る。小中高、そしてプロチームと全ての年代で指導を重ねる中でポリシーとするのは「主体的な選手であれ」。「選手は育てるものではなく、育つもの。こちらの投げ掛けにどう考え、行動するか。その反応を見るのが指導の面白さだね」とほほ笑む。
○…金沢区在住。2人の息子も指導者として活躍し、3人の孫の話になると頬がゆるむ。好きな言葉は「いつも心に太陽を」。「今年はクラブ創立30周年。次の30年に向けてクラブも選手も次のステップに進めるように、そしてJ2挑戦を唱えられるチームにしていきたい」。温かみある大きな笑顔が力強い。
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