市立西前小学校5年3組(谷口英幸教諭)の児童が2月2日と3日、藤棚一番街の軒先でフェアトレードショップ「スマイルマックス」を開店し、チョコレートやコーヒーなどを販売した。
これは、同クラスが今年度の総合学習で「開発途上国の児童労働」や「フェアトレード」について学んだのがきっかけ。世界には自分たちと同じような年齢の子どもたちが満足な教育も受けられず、労働に従事しなければいけない状況を学んだ児童たち。「かわいそう」「助けたい」という意見が出た中で、その手段として考えたのが「フェアトレード」だった。
フェアトレード(公平な貿易)とは、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易の仕組み」。「募金も考えたが、お金は使えば無くなってしまう。ならば、安定した仕事づくりを支援するフェアトレードに協力しよう、ということになりました」と谷口教諭。
当日は、児童たちが学んだことを書き記した模造紙を飾り、フェアトレード認証を受けた商品を販売。児童の呼びかけに買い物客らも足を止め、2日間ともに1時間足らずで完売した。児童のひとり、戸田宜彰くん(11)は「全部売れて楽しかった。これで少しでも多くの人がフェアトレードについて知ってもらえたら」と笑顔。谷口教諭は「小学5年生には全てを理解するのは難しかったかもしれないが、みんな一生懸命調べて勉強した。この経験を活かし、今後も周りに呼びかけてもらえたら」と話した。
|
<PR>
中区・西区・南区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|