中区は2月12日、群馬県嬬恋村と友好交流協定を締結する。嬬恋村で三上章彦区長と熊川栄村長が出席し締結式が行われる。都市部と地方という地域特性の異なる両者による今回の協定に、中区では「他地域と比較することで地元の魅力再発見やふるさと意識の醸成につながれば」と期待する。
開港記念会館と横浜税関、県庁本庁舎を会場に3月6日に開催されるイベント「横浜三塔の日」には、嬬恋村がブースを出展し特産品などの販売を行う。
横浜市と嬬恋村の交流がスタートしたのは横浜開港100周年の1958年。同村出身で開港期に横浜で活躍した生糸商「中居屋重兵衛」に対して、横浜市長が感謝状を贈呈したのが始まり。その後、80年に同村がJR万座・鹿沢口駅前に重兵衛の顕彰碑を建立した際に、横浜市も50万円を寄付。2003年には、重兵衛の店舗跡地である日本生命横浜本町ビル=中区本町2の22=にも記念碑が建立されている。
同村は中区民まつりへの参加や、横浜市および区へ村長が表敬訪問するなど、積極的な交流に努めてきた。15年の夏には、熊川村長が特産品であるキャベツ持参で中区を訪問、その熱意に応えて秋には三上区長が嬬恋村役場を表敬訪問し、友好交流協定の方針を互いに固めたという。
協定締結によりシティプロモーションや地域経済の活性化、相互訪問による地域の魅力再発見、また職員交流による人材育成などが期待されている。中区区政推進課では「環境が大きく異なる都市部と地方の自治体が交流することで、自分たちの地域の魅力を再発見・確認でき、またふるさと意識の醸成も期待できる」と話している。
来年の区制90周年では、中居屋重兵衛に関する講演会や展示などを協働で検討するとしている。
嬬恋村の面積は約338平方キロメートルで中区の約16倍。一方、人口は9916人で中区(約14・8万人)の7%程度。1世帯あたりの人口は嬬恋村が2・67人に対し、中区は1・89人となっている。(15年9月1日現在)
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