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中区・西区版 公開:2016年5月12日 エリアトップへ

五輪エンブレムデザイナー 野老さん 横浜から飛躍 一時、馬車道周辺で活動

文化

公開:2016年5月12日

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野老さんが使っていたBankARTのスタジオ(2006年、©BankART 1929)
野老さんが使っていたBankARTのスタジオ(2006年、©BankART 1929)

 2020年東京五輪・パラリンピックの公式エンブレムをデザインしたアーティスト・野老(ところ)朝雄さんが2005年から約4年間、馬車道駅周辺など、横浜で活動していたことから、関係者の間に喜びの声が広がっている。

 野老さんは、建築家に師事。エンブレムに採用された「組市松紋」に代表される文様の制作を中心に取り組んできた。

 2001年、初の個展を横浜美術館で開いた。その後、建築事務所「みかんぐみ」の曽我部昌史さんに誘われ、05年ごろから横浜で活動を開始。馬車道駅そばのビルにデザイナーや設計士らのオフィスが並ぶ「本町ビル45(シゴカイ)」に入居し、アトリエを構えるようになった。

 当時の野老さんの印象を曽我部さんは「考えることが好きで、物事に熱中するタイプ」と話す。また、「数字や図形など数学的なものに関心が深く、彼にとってのデザインはさまざまなバリエーションを生み出す仕組み、方程式を作ることだった」とも語り、「誰もやったことのないことに挑戦する意欲がとても強かった」と説明した。みかんぐみのロゴマークも野老さんが06年10月にデザインしたものだという。

 作品の制作は「BankART Studio NYK」=中区海岸通=のオープンスタジオでも行われた。「BankART 1929」の池田修代表は「お酒が好きな気の良い兄ちゃん」と野老さんを評し、「緻密で時にハッと驚かされる仕事をしていた」と振り返る。

 野老さんは08年に市芸術文化振興財団から助成金を得て活動していた。同財団の杉崎栄介さんは「創造都市横浜と関わりのある方の成果として、格別の喜びがある」と横浜で育ったアーティストの活躍を喜んだ。

 池田さんは「横浜の中心部には野老さんのように活動するアーティストが1千人はいる」とし、横浜の芸術分野の発展を願った。

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