横浜市八聖殿郷土資料館の館長を務める 相澤 竜次さん 中区本牧元町在勤 50歳
歴史読み解く楽しさ実感
○…6月5日に本牧神社社務所で行われる座談会「戦中・戦後の本牧とまつり」で進行役を務める。同神社の神事「お馬流し」創始450年、終戦70年の節目にあたり、郷土の歴史を再検証しようと一年以上前から企画を練った。「お馬流し以外にも、本牧の歴史を後世に残していくきっかけにしていければ」と語る。
○…本牧市民プール裏の丘の上に位置する八聖殿郷土資料館の館長を3年前から務める。普段は来館者へ八聖殿の説明を行い、近隣小学校へ赴き本牧の歴史・文化の講演なども行う。本牧を歩けば子どもたちからよく声を掛けられるという。「本当にたくさんの地域の方と知り合うことができた」と満面の笑みで話す。
○…茅ヶ崎市の出身で、都内の大学に進み応用数学を専攻した。卒業後は地方公務員として3年働くも、学生時代に教員を志していたこともあり、地元の塾にフィールドを移す。31歳の時、仕事で知り合った地元の女性と結婚。しかしその直後塾が買収されることになり、転職を余儀なくされ、偶然見かけた職員募集で財団に入る。理系で歴史の知識は皆無だったというが、20代半ばに添乗員の手伝いでイギリスの大英博物館を訪れた際、ツアー客の大学教員に、展示された土器片の模様から歴史の物語を読み解く方法を教わり、歴史に興味を持っていたのも応募した一つの要因だ。
○…普段から目的もなく出かけることが好きで、国内各地を訪れる。計画は立てず行き当たりばったりで、「妻からは『何も考えてないね』と言われる」と苦笑い。財団では市歴史博物館や横浜開港資料館など、様々な施設で働いたが、「本牧が一番水に合っている」と感じる。本牧を訪れた人が本牧で一日を過ごせるよう、街の魅力を発信していきたいと考えている。「地域の魅力を発信することで住民が誇りを持つようになり、活性化にもつながる。定年になるまで本牧の魅力を発信し続けたい」と力強く語る。
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