神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中区・西区版 公開:2016年7月14日 エリアトップへ

魚の美味しさを伝えようと保育園などでさつま揚げの体験教室を行う 今井 宏之さん 西区中央在住 36歳

公開:2016年7月14日

  • LINE
  • hatena

さつま揚げから、笑顔を

 ○…西区の藤棚商店街で65年続く老舗「今井かまぼこ」の3代目。バンダナ姿で店頭や作業場で忙しく働きながらも、いつも絶やさぬ優しい笑顔が印象的だ。「さつま揚げって、日本古来からの魚食文化の一つだけど、まだまだもっとおもしろいものを造れる。さつま揚げができることって、もっと沢山あると思うんです」と楽しそうに語る。

 ○…店舗2階に実家があり、まさに藤棚商店街で生まれ育つ。小さいころから祖父や父が働く姿を見てきた。「でも、子どもの頃は店を継ぐ意識はなかった」と話すが、転機となったのは26歳の時。店で働いていた祖父が体調を崩して倒れ、皆が駆け寄る最中に客が訪れた。すると、倒れている祖父が真っ先に「いらっしゃい、何にする」と声を掛ける姿を見て、「格好良くて、なんだか感動した。自分も一生の仕事にしたいと思った」と振り返る。

 ○…そこからは一念発起。自分の理想とするさつま揚げを探求するために横浜から沖縄まで自転車で「練り物食べ歩きの旅」に出た。1日3食ひたすら各地のさつま揚げを食べる旅。でも、人気の品々が冷凍のすり身を使って機械で作られているものが多い実情に驚き、「手造りで自分たちにしかつくれないものを。さつま揚げから、笑顔を生み出したい」と決意した。店に入って今年でちょうど10年。金沢区の小柴漁港から新鮮な魚を分けてもらい、市内の野菜生産者とも関係を築き、季節ごとのここでしか食べられない商品たちが店頭を飾っている。

 ○…店舗兼実家の裏の自宅に妻と2人の娘と暮らす。高校・大学時代に夢中になったギターやバンド活動は店に入ってぱったりと辞めたが、愛娘の笑顔に優る癒しはない。店では両親と、娘を背負いながら働く妻の姿。「家族がいつも一緒にいる感じ。これって自営ならではの幸せかな」。古き良き面影を残す商店街で理想を追い求める3代目の活躍が今後も期待される。

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

中区・西区・南区版の人物風土記最新6

辰己 雅章さん

4月30日から桜木町で生徒作品展「港横濱・辰己組きり絵展」を開くきり絵作家

辰己 雅章さん

南区蒔田町在勤 74歳

4月25日

古賀 敬之さん

修復を終え4月から再開した横浜市開港記念会館の館長に就任した

古賀 敬之さん

中区在勤 65歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

奈良 安剛さん

関東学院大学サッカー部の監督を務める

奈良 安剛さん

鎌倉市在住 41歳

4月4日

立川 うぃんさん(本名:久保 尚太)

関内ホールで行われる寄席に出演する落語家

立川 うぃんさん(本名:久保 尚太)

横浜市出身 36歳

3月28日

三善 幸夫さん

能登半島地震の緊急消防援助隊神奈川県大隊の第一次派遣で大隊長を務めた

三善 幸夫さん

横浜市内在住 60歳

3月21日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月21日0:00更新

  • 2月15日0:00更新

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる 三浦市文化

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

中区・西区・南区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区・南区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook