宇宙飛行士の大西卓哉さん(40)が宇宙船「ソユーズ」に搭乗し出発する様子が、大西さんの母校・聖光学院中学校高等学校(工藤誠一校長)=中区滝之上=の講堂で7月7日午前に中継放送された。会場では全校生徒、教員、OBなど学校関係者約1500人が発射を見守り、ソユーズが打ち上げられる瞬間と、同船が軌道に乗り打ち上げが成功した瞬間の二度、拍手と大歓声が起こった。
同校の教頭を務める安宅克己さん(60)は、「OBというよりも、大西さんは人類の代表。地球の未来と子どもの夢を背負っている」と活躍を称えた。学生時代の大西さんについては「自分から皆を引っ張っていくタイプではないが、やる時はやるという聖光の生徒らしい子」と印象を語った。
大西さんの中学1年、高校2年、3年時の担任を務めた中澤剛教諭(54)は学生時代の印象について「宿題が出ると単にそれをこなすだけでなく、自分で工夫してこなすなど、常に自分なりの考えや答えを持って物事に取り組む生徒だった」と話す。高校在学中には演劇サークルを立ち上げ、学園祭で披露していたという大西さん。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の選抜試験でも一人ミュージカルを披露したという。中澤さんは「高校時代の演劇の経験が活かされているのでは」と話した。
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