三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権で優勝を果たした 盛田（もりた） めぐみさん 中区柏葉在住 23歳
観る人の心に残る踊りを
○…東京体育館で10月９日に行われた「第36回三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権」スタンダード部門で初優勝を果たした。同競技は男女ペアで踊りの芸術性や技術を競うスポーツで、スタンダード部門はワルツやタンゴなど、５種類のダンスを踊る。同大会にはペアの小嶋みなとさんと中学生の頃から毎年出場しており、「三笠宮杯はアマチュアの大会で一番大きいので、そこで優勝できてうれしかった」と満面の笑顔で喜びを語る。
○…中区にあるヒルズ学園幼稚園の卒園式でダンスを踊ったことがきっかけで、小学生から同園のダンス教室に通うように。元街小から港中、横浜立野高に進んだが、部活には所属せず、ダンスに集中した。ヨーロッパ圏など海外の大会に出場することも多く、語学力を身につける必要性を感じたため、高校卒業後は都内の専門学校で英語を学んだ。「バイト先で外国人に英語で接客すると、周りの人から『発音すごくいいね』って驚かれます」と笑う。
○…スポーツから読書、パズルなど幼いころから興味があれば何でも取り組む性格で、「きっと楽しかったんでしょうね」とダンスを始めた当時のことをにこやかに振り返る。普段は大会遠征費のため、パン屋などのアルバイトを掛け持ちし、仕事の後に４〜５時間練習に取り組む熱心さ。休みは週に１日だけだが、書店に立ち寄るなどして気分転換。また音楽を聴きながら洗濯をするのも、リフレシュになっているという。
○…ダンススポーツは芸術と技術が融合していて、他の団体競技とは異なり、男女２人の最小グループで競技を行うところに魅力を感じるという。そんなダンススポーツを一人でも多くの人に知ってもらいたい。「教えるよりも自分が踊っていたいタイプ。観る人の心に残る踊りができれば」とアスリートとしての思いを力強く語る。今後は海外の大会で上位進出を目指したいと更なる活躍を誓った。
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