記念すべき第20回『ポレポレまつり』が、10月29日に本牧いずみ公園で行われる。中区内の30を超す障害者団体によるイベントで、精神・知的・身体など様々な障害がある人たちが各ブースに出て、飲食や自主製品を販売する。実行委員の一人、岩屋文夫さんは「障害者自らが主体的に実施するイベントです。互いに理解を深める機会になれば」と来場を呼びかけている。
会場の本牧いずみ公園は、本牧通りの山手警察署とイオン本牧店との間に位置する。イベントは午前10時から午後3時までで荒天中止。会場には焼きそばやカレー、フランクフルトに牛筋シチューなどの飲食をはじめ、しおりや編み物雑貨などの自主製品を販売する約40のブースが並ぶ。
特設ステージでは、本牧中学校吹奏楽部による演奏やバルーンアートの実演、ポップス演奏、本牧を拠点とするプロサッカーチームYSCCの選手との交流など、様々な演出が予定されている。同日開催の「本牧かぼちゃまつり」のスタンプポイントにもなっており、毎年賑わいをみせている。
横のつながりを深化
ポレポレまつりが初めて開催されたのは1997年10月。中区内の障害者団体のつながりを深めたいと考えていた渡部専枝郎さん(地域活動支援センターはだしの邑施設長)らが中心となり、96年12月に中区障害者団体連絡会を設立した(今年10月現在で74団体が加盟)。また、八王子市で毎年開催されている多文化・環境共生型野外イベント『みんなちがってみんないい』に参加し感銘を受け、中区でも障害者団体が中心となった同様のイベントを模索。そして、作り上げる過程で互いを知り、イベントを通して地域とのつながりを育みたいという渡部さんらの思いから開催にこぎ着けた。イベント名は、当時はだしの邑で働いていた職員が命名。スワヒリ語で「のんびり」「ゆっくり」の意味だ。
共催する中区社会福祉協議会によると、障害者団体が連携して開催するこのような大規模イベントは、市内でも珍しいという。
実行委員で中区基幹相談支援センターの岩屋さんは「障害者がその人らしく生きることをアピールできるこのような場は、とても大切」と話していた。
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