省エネ技術とアーティストの創造性を融合させ、新たな夜景の創造を試みる横浜独自のアートイベント、「スマートイルミネーション横浜2016」が11月2日から6日まで、象の鼻パークほかで開催している。
同イベントのアートディレクターであり、パーク内にあるアートスペースを兼ね備えた休憩所「象の鼻テラス」のアートディレクターも務める岡田勉氏から、今年の見どころやイベントにかける思いを聞いた。
”世界一暗い”の意味
東日本大震災をきっかけに始まったイベントのコンセプトは〈省エネ技術とアートの融合〉。「震災によって生活の仕方を変えなければならないことに直面し、アートや創造が実社会において役立つということを創造都市・環境未来都市である横浜から発信したい」と、生まれ故郷でもある横浜での開催にかける思いは強い。「巷では『LEDが何百万個だ』ということばかり。スマートイルミ横浜は、いかに電力を使わずに美しく楽しく、これからの暮らしを考える機会にする”世界一暗いイルミイベント”だ」と表現する。
多様な視点楽しんで
今年は国内外16組のアーティストによる作品が横浜の夜を彩っているほか、学生らが参加している「スマートイルミネーション・アワード」や企業とのコラボレーションを企画した。
岡田氏は見どころの一つにルー・ヤン氏(中国)の作品を挙げ、「環境や暮らしのためにと言うと、なんとなくお上品で口当たりの良い、目障りしないものになりがち。彼女の作品は一見、どこがスマートイルミなのかと思うかもしれないが、人それぞれアプローチの形は多様であることも楽しんでもらえれば」。
点灯は午後5時から10時まで(市開港記念会館のみ9時30分終了)。(問)【電話】045・633・9660
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