伊勢佐木町1・2丁目が所蔵する高村光雲彫刻の「火伏(ひぶせ)神輿」がこのほど、1923年の完成以来初となる修復作業を終えて地元へ戻ってきた。現在イセザキ・モール1・2St.内のJRAエクセル伊勢佐木1階に展示され、自由に見ることができる。
関東大震災や横浜大空襲の難を逃れたことから、「火伏神輿」といわれ、毎年9月の例大祭には、白装束を着た地域の人たちによって厳かに担がれていた。
今回の修復にあたり専門家が「巨大な工芸品」と表すように、金具や組紐一つとっても、現代において大変価値の高いものだという。今年2月に横浜を離れ、3月から5月まで滋賀県の「MIHO MUSEUM」に貸出された際には、国宝・重要文化財と並んでの展示となったほど。その後東京にある文化財等修復専門の工房で、染料の塗り直しや鳳凰台座の飾りなど欠損部分の復元を、約6カ月かけて行った。地域の関係者らは、「街の宝。大切にしていきたい」と話していた。
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