家電販売の(株)ノジマ社長で「横浜ビジネスグランプリ」審査員長を務める 野島 廣司さん 西区久保町出身 65歳
若手育成に自らも刺激
○…15年前から大学生向けのビジネスコンテストを、また10年前からは母校・中央大学でも同様の取り組みを主宰するなど、新しいビジネスの支援に力を入れてきた。「若手を育てていかないと日本が良くならない」と、問題意識も垣間見せる。
○…横浜市の外郭団体、(公財)横浜企業経営支援財団が主催する「横浜ビジネスグランプリ」は、2017年で19回目。審査員長として関わってから5年目を迎える。一般と学生部門からなり、書類やプレゼンテーションによる審査などを経て、「ファイナル」は来年2月18日、西区みなとみらいのランドマークホールで行われる。仕事が忙しく「審査員も大変」と話すも、ビジネスグランプリの趣旨に賛同し「新しい発想にふれると刺激になります」と語った。
○…西区久保町の出身。父の仕事の関係で幼くして相模原市に引っ越す。8歳のころ、両親が始めた(有)野島電気商会が今の前身だ。それから年商4500億円超の企業への歩みは、平たんなものではなかった。高校生のころから本格的に家業を手伝い「集金小僧って言われてました」と笑う。中央大学商学部卒業後は、経営が悪化していた家業を継ぎ、がむしゃらに働いた。その甲斐もあり経営は軌道にのり地元相模原から小田原、藤沢などに店舗を広げ、今では関東圏を中心に約150店を展開。運営する携帯キャリアショップは700店に。今年6月には東証一部に市場変更している。
○…相模原の自宅近くのゴルフ場は常連で、ストレス解消は「妻とのゴルフ」。子ども3人は独立し長男は副社長として経営に携わる。本好きでも知られ、会社には自宅に収納しきれない3千冊の”図書館”も。「城山三郎とか、松本清張や横溝正史なども好き」。05年から本社を置く横浜については「開港文化の発祥の地であり、また故郷でもある。東京とは一味違うここから、新しいビジネスが生まれれば」と期待する。
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