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中区・西区版 公開:2017年5月11日 エリアトップへ

重要文化財に指定される運びとなった日本丸の船長を務める 飯田 敏夫さん 西区在勤 67歳

公開:2017年5月11日

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100年へ舵取るキャプテン

 ○…1930(昭和5)年に建造された日本を代表する帆船のキャプテンに2年前に就任した。すべての帆を広げる「総帆展帆」のボランティア指導や、子どもたちを対象とした海洋教室の講師など、40年にわたるこれまでの船員養成の経験をもとに帆船の魅力を伝え続けている。

 ○…日本丸の歩みは昭和の歴史そのもの。いまも活用されつつ保存されている昭和を代表する文化財として、このほど国の文化審議会から文科大臣に重要文化財指定の答申がなされた。「もちろん喜びを覚える」としつつも「船体のどこをどのように残していくのか、所有者である横浜市をはじめ文化庁とも協議を進めなければならない」と、実務者としての顔をのぞかせた。

 ○…生まれは福岡県大牟田市。「サラリーマンにはなりたくない」と思っていた高校生のころ、「地元の港に練習船がきて船内公開があったんです」。それをきっかけに船の仕事に興味を持ち商船大学へ。卒業後、航海訓練所(現・海技教育機構)に就職。教官として海と陸で船員養成に尽力してきた。現在は、都筑区の自宅で妻と2人で暮らす。自身は船乗り、長女はCAだったこともあり、家族全員が顔を揃えるのが珍しい時期も。「『船宿の女将ですから』って家内は言ってましたよ」と笑った。

 ○…1971年のニクソン・ショックでドルの固定相場制が破たん。ドル建てが基本の海運業界では人件費が高騰し、7万人いた日本人の船員はそれ以降、激減、一時2千人まで減少したという。「日本のことを考えると、自国の船員もしっかり育てないといけない」と危機感を募らせる。

 ○…3月で87歳を迎えた日本丸。目下の目標は「100歳まで今の姿を維持すること」。84年の練習船引退の際には、市民80万余の署名で横浜に誘致した。「みんなの想いを乗せた大切な財産」として当時を振り返り、今後も市民あげて保全していく必要性を訴えた。

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