中学生の硬式野球チーム「横浜南ボーイズ」が8月2日から大阪府で行われる全国大会「日本少年野球選手権大会」に出場する。今まで使っていた練習場が使えなくなる逆境を乗り越え、2年ぶり2度目の全国大会で頂点を目指す。
全国大会の県予選は6月、30チームを2つのブロックに分けて行われた。Bブロックに入った同チーム。4試合中3試合が1点差の勝利という勝負強さを見せての優勝だった。特に座間ボーイズクラブとの決勝は、5点差を逆転するサヨナラ勝ちで全国への切符をつかんだ。後藤均監督は「チームの調子は良くなかったが、選手個人の高い能力で勝つことができた」と振り返る。
同チームは設立10年目で南区を中心に100人以上が所属する。横浜高校などの強豪校へ進む選手も多い。
今まで平日は旧大岡高校のグラウンドで練習していたが、この場所が今後整備される公園の多目的広場になるため、今年1月から練習場所の変更を余儀なくされた。チームは清水ヶ丘公園を拠点としたが、公園の規則でボールが使えず、走り込みなどの体力強化に重点を置いた練習を続けた。後藤監督は「ボールを使えないのは痛かったが、その分、グラウンドを使う試合では集中できた」という。
監督、選手は7月22日に南区役所を訪れ、全国大会出場を報告。出迎えた青井恒夫区長は、女子サッカーW杯で優勝したなでしこジャパンを引き合いに出し「あきらめずに最後の1アウトまで戦ってほしい」と激励の言葉をかけた。
主将の蔵谷耕平選手は「練習場所に自主的に早く来たり、走る量を増やすなど努力してきた。全国大会では初球から狙って打っていき、優勝を目指したい」と意気込みを語った。
全国大会1回戦は滋賀県の湖北ボーイズが相手。
「礼儀・感謝・仲間・全国制覇」がモットーの同チーム。2年前の全国大会で初戦敗退の悔しさを味わった先輩たちの分まで、真っ黒に日焼けした選手たちが大舞台での戦いに挑む。
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