横浜市22年度決算を審査 ニッタオンライン市政報告【15】 文化事業・施設の充実を要望 公明党横浜市会議員団 仁田(にった) まさとし
横浜市の平成22年度の決算について審査する決算特別委員会が9月28日から10月18日まで行われました。私は10月5日、視察調査を踏まえ、文化観光局審査の質疑を行いました。
文化観光局は、文化・芸術、観光分野の施策を集積し、局再編により、今年度から誕生した局です。
市民生活を豊かにするため、じっくり取り組む分野の「文化」と経済的な即効性が期待される「観光」。この性格が異なる事業をストーリー性を持って進めるために、総合的な考え方や方針を明らかにすべきと主張しました。光田局長からは、文化を軸に観光事業を進めることと、総合的な考え方を冬前までにまとめるとの見解が示されました。
ヨコハマトリエンナーレ
3年に1度の現代アート展「ヨコハマトリエンナーレ」は8月から始まり11月6日まで行われています。会期を1ヵ月以上残した10月4日時点で入場券販売と入場者数の目標をすでにクリアしており、好調です。
過去3回は主催者に加わっていた国際交流基金が国の事業仕分けの対象となり、主催者から外れ、今回は横浜市が中心となって事業を展開しています。今後の開催も市が主導して進め、事務局体制を継続していく必要があると訴えました。光田局長からは、事務局を継続していく旨の答弁がありました。
横浜美術館・横浜みなとみらいホール
専門文化施設である「横浜美術館」と「横浜みなとみらいホール」は指定管理者制度により、市の外郭団体「横浜市芸術文化振興財団」が管理運営しています。
指定管理が始まった平成18年度以降、美術館の魅力が低下しているという声を耳にします。市からの限られた予算では、美術館で高額な作品が購入できないケースもあります。収蔵場所が狭いことや、ベテラン学芸員が他の美術館に移ってしまうという設備、人材面の課題を指摘しました。
このような状況を踏まえ、両施設の指定管理のあり方を今後、十分検討し、市民に質の高い事業を提供するように要請しました。
人形の家、バス停名に工夫を
山下公園前の「横浜人形の家」は平成18年にリニューアルし、市の外郭団体「横浜観光コンベンション・ビューロー」に管理・運営を任せています。改装後は財団から委託を受けた民間企業が運営してきましたが、22年度の入館者数は改装前と同じ16万人にまで落ち込んでいます。美術館同様、収蔵庫の狭さなどに問題があると指摘し、改善を求めました。さらに、人形の家前の市営バス停留所名に「横浜人形の家前」を加えることも提案しました。
私はこれからも、世界に通用する創造的な横浜市の構築を目指していきます。
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