県政のひろば 不測の事態への次善策を 県議会議員自由民主党三橋 まさお
いま、様々な場面で政治があやふやです。TPP交渉への野田首相の姿勢、争点がぼやけた大阪市長選、府知事選はその典型です。勧善懲悪のように、右か左を選べと突きつける姿は間違っていると思います。選択したプランに対して、不測の事態に対処できる次善の策、「プランB」が両立してこそ、政治も社会も順調に回るというものです。
TPP以前に日本は東アジアの自由貿易の基礎を作ってきました。その中で拙速な「TPP一択」では筋が通らない。もちろん、市場や経済のチャンスは広がり、横浜港の改良など夢は広がり、県の経済も刺激されるでしょう。しかし、TPP一択という結論で、我が国は不測の事態、問題に対応できるのか。プランBを懐に忍ばせるくらいに慎重な交渉を望みます。
我が国の今後を占う上で、大阪の選択は注目です。神奈川県は大阪府より人口が多く、3つの政令市を有し、各地域で問題を抱え、経常収支比率も高いです。どうやって税収を確保するのか、県庁、市役所、区役所で何を実現するのか。不断の整理で次世代の地方行政のあるべき形を示さなければ、義務的経費と公債に埋没してしまう。イタリアやギリシャの状況は対岸の火事ではありません。
国も地方も不測の事態を見通し、新しい行政の形を見据えて動くべき。実現の程はともかく、南区役所が今以上に高機能化し、ワンストップで済むのなら、私は面白いと思います。
(12月22日号に続く)
連絡先 info@3hashi.hp
神奈川県議会議員 三橋 まさお
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