横浜商業高校の野球部OBチームが12月23日に甲子園球場で行われる「マスターズ甲子園」に神奈川県代表として出場する。チームには10代から50代まで各年代の選手が所属。初めて甲子園の舞台に立つ選手も多く、「今から胸が高鳴る」と選手らは試合を心待ちにしている。
マスターズ甲子園は、かつて高校球児だった野球部OBによる大会。県内では横浜や東海大相模といった甲子園常連校など約20校がOBチームを作っている。
Y校OBは県大会が始まった3年前から参加。昨年は決勝まで進んだが、試合は引き分けとなり、くじによる抽選で涙を飲んだ。今年は8月に行われた決勝トーナメントで藤嶺藤沢OBを下し、初の「甲子園」行きを決めた。
現役生の刺激に
「OBが集まって現役チームを刺激し、強くなってもらえれば」との願いでOBチームが発足。現役時と同じ「Y」の文字が入ったマリンブルーのユニフォームが着られるとあって、現在は80人が所属。今春に高校を卒業したメンバーから50代半ばまでさまざまな年代の選手がいる。1983年に春・夏の甲子園で準優勝した時のメンバーも多い。
監督の羽二生(はにう)俊之さん(53歳)は現役時代、エースとして活躍。同学年には東海大相模の原辰徳選手(現・巨人監督)がおり、3年時には夏の県大会準々決勝で対戦し、2対4でY校が敗れ、甲子園には縁がなかった。自身は3年前、県選抜チームの一員としてマスターズ甲子園に出場した。「甲子園は聖地と呼ばれるだけあって、雰囲気が違う。何歳になっても胸が高鳴る」という。
多くの選手に出場機会を与えるために、マスターズルールとして最大50人がベンチ入りし、試合の前半は34歳以下、後半は35歳以上の選手で行う。甲子園大会では勝ち上がりはなく、Y校OBは徳島県の那賀OBと対戦する。
春・夏合わせて16回の甲子園出場経験があるY校だが、97年春を最後に「聖地」から遠ざかっている。羽二生さんは「OBの活躍を見て、現役チームも強くなってくれれば」とマスターズ甲子園を母校復活の契機にしたいとしていた。
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