共進中学校(久保俊一校長)で国語を教える山田久美子教諭(56歳)が1月30日、優秀教員として2011年度の文部科学大臣表彰を受けた。南区内の学校からの受賞者は山田教諭のみ。生徒の状況に応じた粘り強い指導と常に授業の準備を怠らない姿勢が高く評価されての受賞となった。
これは、全国の教員から学校教育での実践などで成果を挙げた人を文科相が表彰するもの。今回は全国で847人が受賞した。横浜市内の学校からは16人が表彰を受けたが、南区内の学校からは山田教諭が唯一の受賞となった。
国語を教え、34年のキャリアを持つ山田教諭。これまで5校を経験し、共進中に来て3年目。受賞には「ほかの先生方や保護者、地域の方の援助があってこそ」と感謝の言葉を述べる。
生徒から出された作文などの課題について、必ず一言添えた上で早く返すことを心がけてきた。作文が苦手な生徒に対しては、「400文字が無理ならまずは200文字で書いてみよう」とアドバイス。添削を繰り返し、少しずつ力を付けさせる指導をしてきた。また、最近では、筆を持つ機会が少なくなった生徒に対し、自らお手本を示しながら、書道の指導を重ねてきた。3年生の教室に掲示された書道作品に生徒の成長の跡を感じているという。
4月からは使用する教科書が変わる。「常に万全の準備をして授業に臨みたい」と大ベテランとはいえ、仲間の授業の進め方を参考にするなど、日々の研究は怠らない。昨年4月からは1クラスを2人の教員で教える新しい取り組みも始めた。「まだまだ若い人には負けられない」と話し、さらに良い授業をしたいと意欲を見せていた。
南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|