予算案審議で黒岩知事に質問 県政報告 学習環境の充実を訴える 神奈川県議会議員民主党・かながわクラブ きしべ 都
2012年度の予算案を審議する県議会本会議で2月22日、黒岩知事らに一般質問を行いました。
私は子どもの知識基盤を確立するための教育の充実と、親への就業支援による生活の安定など、貧困の連鎖を断ち切る対策の強化が必要だと強く感じています。その思いから、教育問題を中心に質問しました。
県立校の老朽化対策
県では07年度から10年間、約1千億円の規模で教育施設の再整備を行う「まなびや計画」を実施中です。現状、施設の耐震化に重点を置いていますが、県立学校の老朽化も深刻な状況で環境整備が遅れています。耐震化と県立学校の校舎老朽化対策、学習環境の充実をバランス良く実施することが必要だと訴えました。同時に苦しい財政状況の中、同計画の早期完結を目指すため、「まなびや基金」への寄付を求める告知や財源確保策を強化すべきと主張しました。藤井教育長は「優先度を判断しながら、計画的な老朽化対策や学習環境の充実に努める」と答弁し、基金の周知強化も行う方針を示しました。
奨学金制度の維持を
高校の授業料無償化は実現しましたが、経済的に困窮する高校生への支援は、生活保護の教育扶助や奨学金に頼っているのが実情です。県は09年度に国の交付金を受けて基金を設置し、年間5千人に奨学金を貸与しています。また、低所得世帯を対象に成績や卒業後に就業する職種に応じて、返還義務の免除を行い、生徒が学校生活を送る意欲向上に役立てています。今後も貸付規模を維持し、返還義務の免除も続けるべきだと主張しました。教育長は「14年度までは現在の仕組みを維持し、それ以降は国に交付金の引き上げを働きかけていく」と答えました。
堀割川の不法係留船
南区を流れる堀割川など、大岡川水系の河川は物資の輸送に利用されてきましたが、以前からプレジャーボートによる不法係留が問題になっています。景観の悪化だけではなく、豪雨や津波などの増水時に川の氾濫を引き起こしかねず、住民の安全をおびやかしています。一昨年、APECの横浜開催を機に大岡川水系では不法係留船対策が進みましたが、堀割川での対策は不十分で、積極的な対応が必要だと訴えました。黒岩知事は「横浜市や警察と連携しながら、強制撤去を実施するなど、堀割川を含め、大岡川水系の不法係留船解消に向けて取り組んでいく」と答弁しました。
タウンミーティング
3月18日(日)午後2時から南公会堂1階会議室で開催します。気仙沼の支援を行う「被災地の子どもを支援する神奈川市民の会」の秦好子さんの講演「被災地支援から学ぶ震災対策〜地域で顔が見えていますか〜」を行います。参加希望の方は事務所までお電話下さい。
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