”あーす”を変えるエコライフ 環境連載 30 「週末ファーマー」増加中 取材協力/ステップチェンジ
農業を楽しむ「週末ファーマー」が200万人とも言われ、なんと農業就業人口に匹敵しつつあるそうです。農地を持たない方が農作物の栽培を行える「市民農園」の数はこの15年の間で3・5倍に増え、2009年度末には全国で3600農園、区画数では17万ヵ所にも増えています(数字は農水省HPから)。
市民農園の約半数は関東圏にあり、普段は都市部で働きながら、週末などに農作業を楽しまれる方が増えているようです。空き地やビルの屋上なども農園に転用されているところが増えており、農業指導をしてくれたり、農具や種苗を提供してくれるところも増えているそうです。
健康維持にも
農業は自分で作った野菜を自分で食べることの喜び、作った野菜をほかの人に食べてもらう喜びが感じられます。さらに、土いじりによる情操教育、ほかの方とのコミュニケーションの広がりにもつながります。農作業は身体も使いますから健康維持にも役立ちます。
もちろん、野菜を育てるのは土や自然と向き合い、虫とも向き合うことになりますから、大変苦労することもありますが、そこから大切なことを学べることも多いはずです。
震災直後、避難所で食べ物が届かなくて困っていた時、数人の女性たちが姿を消したそうです。しばらくすると女性たちは山から多くの山菜を採ってきて、みなさんにふるまったといいます。まさに東北の方は「生きる力」をお持ちです。
震災を経験した私たちは、改めて自ら食糧を調達し、作るという「生きる力」の大切さを感じたはずです。身近な市民農園で週末ファーマーを楽しみながら、多くのことを学んでみてはいかがでしょうか。
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