2011年度、南区内で出た燃やすごみの量が10年度に比べて増え、区民1人あたりの排出量も市内18区で最も多かった。これを受けた区は、5月末から生ごみの削減を区民に呼びかけるキャンペーンを集中的に行い、「ワースト返上」へ向けて躍起になっている。
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ごみ削減を目指す「G30プラン」が南区で始まったのが2004年10月。市は当初、01年度比30%減の目標を10年度に達成する計画だったが、05年度にクリア。10年度からはリデュース(発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)の3つの「R」を進める「3R夢(スリム)プラン」を開始。ごみを発生させないように呼びかけを行い、ごみの総量を25年度までに09年度比で10%以上削減する目標を掲げている。
水切り呼びかけ
G30が始まってから南区の燃やすごみの量は減少してきたが、11年度は10年度より増加。区民1人あたりでは1日459gとなり、18区で最も多くなった。
「ワースト」の結果を重く見た南区役所では、「ごみゼロの日」に合わせ、5月30日には南区役所、31日はマルエツ井土ヶ谷店で啓発イベントを開催。生ごみの減量に重点を置き、料理などの際の水切りの徹底を呼びかけた。同時に生ごみ処理機を展示し、処理のデモンストレーションも行い、区民に削減を訴えた。
ごみ処理業務を行う資源循環局南事務所では、ごみ量が増えた原因を「新しい住民への周知が不足していたのかも」とみているが、「水切りの徹底やごみを家の中に持ち込まないような工夫をすれば、まだまだ削減できる」としている。今後は飲食店などに少量での販売を依頼するなどして、「ワースト返上」を目指す。
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