7月に入り、堀ノ内と井土ヶ谷に大型食品スーパーが相次ぎオープンした。店舗面積が1000平方メートル以上の小売店の開店は南区内では13年ぶり。買物客からは「店の選択肢が増えた」と歓迎する声が出る一方、商店街関係者からは大型店を警戒する声も聞かれる。
国道16号線沿いの堀ノ内1丁目に4日開店したのは「フードストアあおき横浜天神橋店」。運営する(株)あおき=本社・静岡県=は静岡、東京に11店を展開しており、県内は初出店。出店計画書によると、店舗面積は1286平方メートル。1階が店舗で地下1階、地上2、3、4階に150台が駐車できる駐車場がある。営業は午前10時から午後10時。店内にはイートインコーナーが設けられ、その場で買った商品を食べることもできる。
オープン直後は磯子区方面からの買物客が目立った。近所に住む主婦は「店が広く、品揃えも豊富。オープン直後だから安くなっている商品もあると思う」と、今後は今まで利用していたほかのスーパーと価格を比較して店を選びたいという。
井土ヶ谷中町に11日開店したのが「サミットストア井土ヶ谷店」。サミット(株)=本社・東京都=が運営し、県内では12店舗目。売場面積は2171平方メートルで、1階が売場。2階、屋上が駐車場で合計169台が駐車可能。営業は午前9時から午前1時。地場野菜コーナーを設けたほか、高齢者が多い地域特性に合わせ、干しシイタケなどの農産乾物を充実させている。
店舗周辺の住民からは「駐車場入口が井土ヶ谷交差点に近く、渋滞するのではないか」と心配する声も一部で出ている。
南区内の店舗面積1000平方メートル以上の小売店は1999年開店の「イトーヨーカドー別所店」以来、13年ぶり。大型店の進出に南区商店街連合会の鈴木一正会長は「商店街は黙っているだけではなく、知恵を出して対応しなければいけない」としている。
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