神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2012年8月30日 エリアトップへ

生活道路耐震対策 150橋で「工事必要」 優先順位つけ整備へ

社会

公開:2012年8月30日

  • LINE
  • hatena

 横浜市は災害対応力強化を目的に橋の地震対策を進めている。震災時の緊急輸送路など重要橋梁と位置付ける橋は2012年度中に大部分が対策工事を終える見通しだが、一方でそれ以外の一般橋梁の対策は進んでいない。

重要橋梁は98%完了

 市は阪神・淡路大震災発生直後の95年度から橋脚補強や橋桁の落橋防止対策、架け替えを進めている。

 市道路局建設部橋梁課で管理している橋は1700ある。その内、緊急輸送路のほか、道路や鉄道を跨ぐ橋など607橋については震災で被害が出た場合に影響が大きい重要橋梁として位置付け、調査の結果、対策が必要な354橋の工事を優先的に進めてきた。今年度も18億5038万円の予算で工事を実施しており、12年度末までに98%にあたる347橋の工事が完了する見込みだ。

 一方、重要橋梁以外の一般橋梁は、今年度から耐震補強工事が必要かどうかの調査を開始したばかりだ。

 調査は阪神・淡路大震災クラスの地震で落橋など損傷が想定されるかどうかを基準とし、旧耐震基準の95年以前に設計された橋で、橋長が25m以上ある橋や橋脚がある橋を対象としている。同課によると耐震補強が必要な橋は150橋程度になると想定しており、今後は地域に密着した生活道路や地域防災拠点までの避難経路にあたる橋、設計が古い橋などを選定し、優先順位をつけて次年度から工事を進める方針だ。

 しかし、優先順位がある以上は着工まで時間がかかる橋も。同課は「10年をめどに完了したい」と話し、「極力速やかに着工したい」と話しているが、予算の都合もあり、工事のスピードアップは難しい状況だ。

「危険度公表しない」

 同課は市民の不安をあおりかねないとして、耐震補強が必要な橋について公表する予定はないとしており、市民が生活で使う橋の危険度について知る術がないのが現状だ。

 同課によると、特に80年以前に設計された橋は脆弱である可能性があるとしているが、「橋の長さが15m未満であれば、おそらく安全であると想定している。また、どの橋も日常的に点検はしており、健全な状態は保たれている」と説明している。
 

南区版のトップニュース最新6

蒔田公園 久々に活気

みなみ桜まつり

蒔田公園 久々に活気

5年ぶり、踊りの花咲く

3月28日

防災学び 地域に伝える

蒔田中2年生

防災学び 地域に伝える

災害への備えなど発表

3月28日

森の保全団体に寄付

太田小6年生

森の保全団体に寄付

三浦での環境学習契機に

3月21日

蒔田公園 5年ぶり大舞台

みなみ桜まつり

蒔田公園 5年ぶり大舞台

23、24日 模擬店やステージ

3月21日

福祉避難所 課題浮き彫り

福祉避難所 課題浮き彫り

火防協研修で図上訓練

3月14日

子育て手続き スマホで

横浜市

子育て手続き スマホで

6月末、アプリ配信へ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook