六ツ川中央西公園愛護会(坂田孝一会長)が緑化推進活動で功績があったとして「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞し、5月18日に三重県で表彰式が行われた。長年の清掃活動が評価されたもので、同表彰の受賞は、南区では20年ぶり。
今年で24回目となる「みどりの愛護」功労者表彰。今回、全国では78団体、県内4団体、市内2団体が表彰を受け、六ツ川中央西公園愛護会は、12年間にわたる公園の整備、清掃活動が評価されての受賞となった。南区内の団体の受賞は、2003年に井土ヶ谷公園愛護会が受賞しており、今回が20年ぶり2度目。
同会は、2000年に設立され、現在は近隣に住む6人が六ツ川中央公園(六ツ川1丁目)西側の草刈り、清掃、木の剪定を月3回行う。約1万3千平方メートルの同公園は、半分が斜面で3台の草刈り機を使い、整備している。「自分たちの地域は自分たちで守るのが当たり前」と会員の全員が口を揃える。昨年は、月2回、市の緑化センターの勉強会に1年間参加し、技術・知識向上にも努めている。会員だけの活動とは別に、子どもを含めた地域住民との草刈り、清掃活動も実施している。
会をまとめて4年目の坂田会長は「特別なことをしているつもりはない。この会ができてから、地道に継続して活動している点が評価してもらえたのでは」と話し「先輩方の活動の重みを感じる。この取り組みを絶やしてはいけないと改めて感じた」と気を引き締める。区内の公園を管理する南土木事務所の荒井英子さんは「会がまとまっていて、みんなでこの公園を守ろうという気持ちが強い」と活動を評価する。
子どもに自然教室
清掃活動以外にも、子どもたちに自然と接する場を設けるため、自然教室を開催。樹木に名札を付け、マイツリーを作るなど、公園を活用する取り組みを行っている。5月27日からは、老人クラブとともに、朝の「健康体操」を同公園で実施。地域を巻き込んだ活動の成果もあり、犬の糞を放置する人やごみの量が減ってきているという。しかし、マナーの悪い利用者がいなくなったわけではない。「一人ひとりがマナーを守ってほしい」と呼びかけている。
「ボランティアで私たちが活動していることを、地域の方々も理解してくれるようになった」と坂田会長。「今の活動を若い人たちにも感じてほしい。愛護会を絶やさぬよう、世代交代もしなければ」という。現在活動している6人の会員の平均年齢は、72・5歳。同会がこれからも長く続くようにするのが会員の願いであり、課題でもある。
坂田会長は「今までの草刈りや清掃活動はもちろん、この公園をいろんな目的で活用したい」と、表彰を励みに意欲を見せる。
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